鉄骨造3階建ての住宅
田園調布からほど近い、南側が道路に面した、フラットな整形敷地。一般的な住宅を建てるには理想的なこの場所において、施主から与えられた要望は、しかし、
「窓のない、閉じた箱のような家に住みたい。」
仕事の関係上、帰りが遅くなることもしばしばで、帰ってからはとにかく外の視線を気にせずリラックスしたいという要望と、生活感を排し、洗練された、質の高い空間での 生活を希望されるご夫婦の考える住宅像を端的に表す一言。
南側に採光のための窓がひとつもない、閉じられた箱のなかにおいて、いかに光と開放感を得るか。そこを出発点として、設計が進められた。