オープンで流れるような空間構成をもつ美容外科
銀座5丁目の晴海通りに面したビルの5階に立地する美容外科。銀座という場所性もあり、既存の閉鎖的な美容外科から脱却したこれからの時代にふさわしい新しいベンチマークとしての空間提案を求められた。そこで、いかに入りやすく、オープンな気持ちの良い空間を作れるかをテーマに、曲面ガラス、ソファそして間接光により流れるような透明で柔らかな空間を実現している。
ウェイティング・サロンを中心に診療室等諸室を明快にコの字型に配置し、エントランスから奥に行くにつれピーリングルーム、手術室といったプライバシーをよりいっそう要求する諸室配置とした。ブラインドのピッチに合わせて張られたガラス面のストライプフィルムにより透過性をコントロール出来るようにしたり、ウェイティングのソファーに座る患者の目線が合わないようにタペガラスで柔らかく仕切ることにより、オープンな空間構成でありながら、患者同士の人目への「配慮」に最大限気を配った。