Light Corner House
コーナーの吹き抜けから差し込む光
夫婦2人、子供2人の家族4人のための住宅である。
 敷地は、南側を前面道路とする約8m角のほぼ正方形となっており、その北側に旗状敷地があるために、西側がその旗竿敷地の路地部分にあたり、採光条件が有利な角地と同等の好条件となっている。
 この住宅は、大きさの異なる2つの箱を組み合わせたような立体構成となっている。その二つの箱の隙間に連続する開口部を設け、そこから内部に光を行き渡せるよう計画している。
 特に2階から3階へと繋がる吹抜に面した大開口は、3階上部のハイサイドライトへと連続しているために、時間によって様々に変化しながら光が室内の奥にまで行き渡る。
朝はハイサイドライトから直接光を、午前の間は西側壁面へ当たる反射光を取り込み、逆に西日は西側壁面によって遮蔽できる。
 プログラムの要は2階のLDKである。ここは柱や間仕切り壁のない大空間となっていて、そこから吹抜や階段を介して1階と3階に配した個室や水回りへ空間の連続性が確保されている。
 この空間構成を実現するため、建物外周部の壁面を十分に確保し、意匠的な開口部のデザインや採光計画と構造の整合を図っている。
 1階は屋外駐車場を設けるため、建物の南西部分を切り欠いた平面形状になっている。上部構造を支えつつ駐車場間口を確保するため、鉄骨による補強を施している。
Project Data
プロジェクト名:Light Corner House
竣工年月:2010年4月
カテゴリー:住宅
敷地面積:66.12㎡
建築面積:39.44㎡
延床面積:99.74㎡
住所:東京都品川区
規模:木造3階建て