2つの中庭から光と風を取り込む住宅
若い夫婦とその子供のための住宅である。
敷地は、幅員2m、長さ8mの路地部分を持つ路地状敷地で、敷地面積が約23坪の狭小地である。
前面道路は幅員3m弱の私道で袋小路となっており、この50m程の私道に対して11戸の住宅が張り付くように密集している。
周辺は住宅が密集しているため、プライバシーを確保しつつ、
光や風といった環境をいかに室内に取り込むかが課題となった。
外観はシンプルなボックスで、2階のエントランスに至る外部階段がそのシンプルな外観に変化を与えている。
内外装は白で統一し、中庭から広がる光が白い壁で乱反射することで、室内は直接光では得られない柔らかい光で満たされている。
外部環境と遮断されたこの白い空間は、周辺の静かさも相まって、人里離れた別荘のような静かで質の高い空間となった。