桜並木を見通す立地を活かした住環境
成城の閑静な住宅街にあるこの敷地からは、ちょうど直行する通りの桜並木がキレイに見通せる。
一方、敷地に平行に走る通りには、それなりの交通量があり、人通りも多いために、通りからのプライバシーについても配慮する必要があった。
1階の通りに面した部分には駐車場のシャッターおよび塀を設け、さらに2階のテラスの手摺をルーバーとすることで、近接した位置からは建物の内部は見えにくく工夫をしている。
一方、2階および3階からは、大開口を通してまっすぐに桜並木を見通せるようになっている。
ところが、桜並木との位置関係は西側になっているために、南からの採光は、隣家側からになる。そのことを配慮して、隣家に面した南側に小さな欠き込みを設けて、そこから建物の奥へと採光が行き届くように工夫している。
リビング・ダイニング・キッチンは広々と2階に設け、3階に寝室を配している。そして1階には、茶道を嗜むクライアントのために本格的な茶室を設計した。
シャッター付きの駐車場は、2台分を確保しており、その奥にはガレージ専用の倉庫も確保している。