大きな吹き抜け
まだ若い夫婦から依頼された親と一緒に住むための2世帯住宅。
L字形の断蔓を持つ両世帯を平蔓的にもL字形に組み、間にエントランスを挿入している。エントランスは前蔓道路の反対側にある公園と庭の緑をつなぎ、ささやかな都市との関係を生むのと同時に、両世帯の適度な距離感を作り出している。5.2mの天井高と14mの奥行きを持つ子世帯のLDKは将来的に 間仕切り壁を壊すことにより、親世帯のリビングと接続し、新たなフローをもつ空間へと変換可能である。
LDKには、クライアント自らが制作した、建て替え前の家の構造材を使用した長大なテーブルが置かれ、大きな空間に落ち着きを与えている。