Three House
通行量の多い国道から角を曲がっていくつか入り、4メートル道路の密集した住宅街に敷地はある。元々は2階建ての住宅が建っていたが、子どもが3人いる5人家族の子世帯が転入してくるにあたり、2世帯住宅に建替えることになった。

敷地は、間口が6メートル、奥行きが14メートルの長方形であり、東側道路に面して2台分の駐車場を確保することが条件であり、敷地の西側(裏側)にはマンションの開口部が対面しており、プライバシーに配慮しつつも採光を確保することが大きな課題となった。

採光を確保するために、中庭を挟み込むようにプランを形成し、どの階においても、中庭に対して開くことによってプライバシーと採光を同時に成立させることが可能になった。また、構造方式としては、木造でありながら、ラーメン構造に近い形の剛接合に準じた工法が可能なSE工法を採用することによって、駐車場部分をオープンに使いやすく設計することができた。

2階のリビング・ダイニング・キッチンの階では、天井高を3メートル近くを確保することによって、中庭への大きな開口部も含めて伸び伸びとしたパブリック・ゾーンとなった。
Project Data
プロジェクト名:Three House
竣工年月:2014年10月
カテゴリー:住宅
敷地面積:85.1㎡
建築面積:50.5㎡
延床面積:141.32㎡
住所:東京都品川区
規模:木造3階建て